Sonarworks4とは
Sonarworks4はモニター環境をキャリブレーションしてくれるソフトです。測定用のマイクもついてくるセットもありますが、自分はそれを買いました。本当は昨年のBFで買おうかなと思っていたんですけどなんとなく見送っていました。
今回は40%オフのセールだったのですが、その時は50%オフでした。もし購入検討している方がいればBFまで待ってもいいかもしれません。
セールの話はおいておいて、キャリブレーションの方向性ですがフラットを目指しつつ、著名なスタジオのモニター環境を参考に較正してくれるようです。
詳しくはこちらを読んでみてください。
とりあえずキャリブレーションしてみた感想をまとめてみます。
キャリブレーションの結果:スピーカーの場合
スピーカーをとりあえずキャリブレーションしてみました。測定には付属のマイクを使用しました。マイクスタンドにつけられない形だったんですけど、手持ちで大丈夫なようです。ガイドの画像も手持ちで描かれています。
測定結果がこちら。

スピーカーはKRKのRokit5を使用しています。(HPを見てみると私のは一つ前の世代のもののようですが。)自分は右スピーカーがかなり壁に近いため左右でのばらつきもかなりありますし、120Hz付近が両スピーカーともに盛り上がっていたようです。
メーカーから出ている周波数特性が見つからないので比較ができないのですが、なかなかひどいモニター環境ですね笑。これでも吸音材を貼ったり、吸音カーテンを使ったり、メジャーで測定してスピーカーを置いたりと最低限気を使った配置はしています。
感想:スピーカーの場合
第一印象としては「スタジオで聞く感じに近い」でした。TDチェックとかでスタジオに行ったりするんですけど、そのときの感じがしました。
具体的に言うと、左右がきれいに分離して聞こえたり、どこか物足りない感じだったりする感じですかね。校正結果を見てもらえばわかると思うんですけど、自分の場合は
- 左右で出音が異なっているのでパンニングが曖昧に聞こえる
- 120Hzに山があるのでなんとなく低域に音が詰まっているように聞こえる
- 250あたりで凹むのでなんとなくドンシャリに聞こえる
という状態でした。なので、スタジオに行くと(1)左右がきれいに分離して(2)どこか物足りなく聞こえる、ということですね。
今後変わりそうなところ
このことから今の作業部屋で変わるだろうなぁというところとしては
- 左右のバランスがきれいに取れる
- 低域の作り込みに慣れが必要
- 音量の管理の慣れが必要
の3点が考えられます。
1.左右のバランス
今までの環境ですと、例えばロックの曲とかで左右にE.Gtを振った場合等しいパワーで鳴っているかの判断はフェーダーの値と聴感上のバランスで決めていました。なのでギターの音色だったりフレーズによっては少し自信がありませんでした。
また、オケの場合はストリングスのステムを作る際、Vnパートが少し大きくなりすぎていたようなので、その辺のバランスもより均衡を保って行えるのかなという気がしています。今までの環境だとちょうどL40付近の音が引っ込んで聞こえてたみたいです。
2.低域の作り込み
低域は今まで出過ぎていたので、Sonarwoksを起動した状態ではあまり出ているように聞こえてきません。なので、これからは低域の音量が上がりすぎてしまわないように注意が必要かなと思います。
今までの環境で長いこと作業しているので、「低域はこれくらい出ていても大丈夫」という悪い癖?がついてしまっているんですよね。なので、低域に関しては出しすぎてしまわないようにこれまで以上にリファレンスを聞く必要があるかと思います。
3.音量の管理
音量の管理ですが、自分はTD中の音量はRMEのTotalMixで-10dBに固定、という形でやっています。ですが、Sonarwoksを挟む場合少し音量を下げて出力するので、まず基準となる音量を探していきたいところです。

まとめ
ということでちょっと長くなってしまいそうなのでとりあえずスピーカー編だけまとめてみました。導入したては効果があるのか少し不安だったのですが、徐々にSonarwoksを通った音じゃないと不快に感じるようになってきました。笑
自宅スタジオの場合理想的にスピーカーを配置できている人って少ないと思いますし、こういったツールで補正できるのはとてもいいなと思いました。