人気ストリングスのバージョンアップ

多くの作家さんが愛用しているLA Scoring Strings(LASS)が2.5から3へとバージョンアップされていました。
LASSは非常にドライにレコーディングされている点とレガートのきれいさが特徴的で、歌ものからインストまで幅広くリアリティある打ち込みができる点が非常に優秀でした。
自分も導入してみて軽く触ってみましたので、第一印象を中心にまとめていこうと思います。
1.安い
LASS2.5を買ったときはかなり高額で、フルで買うと10万近くしたような記憶があります。ですが、今回のLASS3は、フルで買っても4万円ほど。アプグレ版なら1.5万円くらいでできるようです。Black Fridayのセールともかぶっているのでこの値段になっていますが正規の値段になっても少し安く仕上げてあると思います。
2.キースイッチ、UIが刷新
LASSといえば大量にKontaktのチャンネルを立ち上げて、奏法ごとにトラックを分けて使っている方も多かったと思います。私のようにキースイッチを自前で組んで使っていた方も少なくないかもしれません。
ですが、今回のバージョンアップでUIが刷新されて、一つのチャンネルで複数の奏法を起動することが簡単になりました。NIのMIDI鍵盤との連携もバッチリのようです。そのためか、キースイッチのところとかきれいに色分けされていて、直感的にこの辺でアーティキュレーションいじれそうだなというのがわかります。

2.5のときはけっこう奥の方にあったレガートやスタッカート、ビブラートの設定、サステインペダルを踏んだときのSpicパターンのEditなど、けっこう手前にあってすぐにいじることができます。
打ち込み以前に設定である程度追い込んでおくことが可能になったと思います。
3.新機能が面白そう
CubaseやLogicに向けたマクロのEditが可能になる機能だったり、BPMやフレーズを先読みしてクリックから遅れないようにする機能など、他のストリングス音源でありがちな問題を解決する機能があります。(投稿時点でAudiobroのサイトが落ちていて詳細を見れない)
サイトが復活して自分でもすこしいじってみたらもう少し詳細に紹介します。
4.ピッチがなおった?
LASSといえばたまに音痴な人がいるということでも有名な音源でしたが、ざっと鍵盤叩いてみた感じそういったノートがなくなっているような気がしました。
2.5は10年近く前の音源でしたし、サンプリングも新たに行われてそのへんも改善されているのかなと感じました。
2.5のめちゃくちゃOnでキュッキュッした感じの音は若干弱くなって、シネマティックよりになったような印象もありますが、基本的には以前までのようにドライなRecになっています。
まとめ
Strings業界はまじで多くのメーカーが参入していて悩みどころですね。SpitfireやOchestralTools。最近ではImpactSoundworksからTokyoスコアリングストリングスなどもリリースされていましたね。
個人的にはどれももう一声~みたいな感じだったので、とりあえずLASSをアプグレすることにしてみました。
セールの終了時刻が明記されていないので、もしほしい方はお早めに