ビッグバンド系の曲を効率よく書く方法

BGM用にたくさん書きました

ここ2ヶ月位ビッグバンドを中心にブラスを用いた楽曲をたくさん作る機会がありまして、自分の中でそこそこな最適化が行われた気がするのでまとめておきます。

ここではとりあえず生楽器系で構成されたビッグバンド系、EDM系のサンプルやシンセを用いないオーソドックスな形のビッグバンドを書くのを前提にまとめてみようと思います。

実際に曲を作ってから2mixになるまでのプロセスを書いてみます。

1. 曲(メロディ)を作る

当たり前ですが曲がないとビッグバンドも何もありません。人によるかもしれませんが自分はメロディ、もしくはトップノートやベースラインの動き方から曲を作っていきます。ビッグバンド系の場合メロディがあってそれにコード感を足していくというタイプの曲が多いと思うので、メロディがあったほうが自分は書きやすいです。背骨にするイメージですね。

とりあえずメモ用にピアノを立ち上げてぽろぽろ主旋律をメモっていきます。このときハーモニーにもこだわりがあれば和音で弾きますが、基本的にメロの動きとふわりがわかればいいので単音で弾いていきます。

2. 楽器構成を考える

BGMが使用されるシーンのムービーを今回は用意していただいたのでそれを見て雰囲気を確認して楽器構成を考えていきます。

・ブラス隊

ビッグバンドでメインになる部分です。いろいろな構成が考えられますが、基本的にはTpを2トラック、A.sax、T.sax、B.sax、Tbを1トラックで考えていきます。音源は全部CHHですね。Tpはオクターブでユニゾンしたりする時に1トラックに和音で打ち込むと膨らんでしまう印象があるので最初からDivisiさせて打ち込んでいきます。CHHでいうとTpABというプリセットとTpCDというプリセットを使って行く感じですね。

ABとCDでわけて立ち上げておく

・ベース

ベースはアコースティックかエレキかで考えます。渋い感じだったりレトロな感じだったらアコースティック、ロックよりだったりドラムがスネアを2,4拍目に入れたりする場合はエレキのほうが合うことがおおいです。アコースティックの場合はTrillianを使います。エレキの場合はプリアンプの音をとったりKemperを通った音を使ったりと臨機応変に。プリアンプの音はけっこうぶりぶりっとするのでレトロだけどロックより、みたいな感じのとき結構ハマります。

・ドラム

ドラムはライドシンバルとハイハットがメインになるのでそこはちゃんと打ち込んであげつつ使う音色もちゃんと選んであげます。スネアはフィルインだったりゴーストでかさかさする程度だったりするのでわりとなんでも大丈夫な感じがあるようなないような…。BFD Deluxっていう拡張が結構いいです。

・プラスアルファがあれば足す

アレンジ次第だったりするんですけど、ビブラフォンだったりパーカッションだったり必要があれば足します。ビブラフォンはすこしオトナな雰囲気がたされる印象。パーカッションはすこし元気で陽気な感じをプラス。といったかんじですね。

ギターやピアノもリズム隊として入れることがあるんですけどここはそんなに選択しないので割愛

3.ピアノのメモに肉付け(編曲)

作曲の段階でメモっておいたピアノのメモをクオンタイズしてそれに合わせて諸々打ち込んでいきます。ビッグバンド系を打ち込むときはあまりクオンタイズしないのでドラムを最初に打ち込みます。クオンタイズしない理由としてはジャズのハネ感を「Shuffle:xx%」みたいなかたちでクオンタイズするのが難しいというか、納得行くことが少ないからですね。
ドラム→メロ楽器の指定→ベース弾くって感じで進めていって、最後にブラス隊のハーモニーを考えていきます。

アレンジのコツとしてはテンションを載せとくってことですかね。(激浅理論)僕の先生は「ビッグバンドは不協和音すら楽しめる音楽だ」と言っていたので思い切ったボイシングを続けてもなんとかなる気がします。突然きれいなケイデンスとかⅡⅤとかにしてしまうとそこだけ浮いてしまうので、テンション感を統一すると割とそれっぽくなります。

4. Mixする

ドラムのEdit感とリバーブの広さ、深さを中心に考えます。ドラムを作り込めばモダンなジャズに、ステムにざっくりコンプ程度の作り込みだとレトロ感出ます。リバーブは映像に合わせてホールっぽくしたり変な空間にしたりと言った感じで。

まとめ

というわけで、だいたいこんなプロセスでビッグバンド系書きまくりました。昔は紙にいっかいメロを書き起こして緻密にコード進行を書き込んで…というふうに編曲してましたが要所要所でハーモニーを考えてそこを起点にⅡⅤねじ込んだりという感じで時短していって、楽器構成もある程度モダンかレトロかでパターン化することでサクサクっと進められたかなと思います。
最後に自分がジャズのお勉強に昔読んだ本紹介しておきます。

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