8dio adagio stringsを中心に打ち込んでみた

8dio adagio stringsについて

8dioというKontakt用のライブラリを作っているメーカーが出しているストリングス音源です。ヴァイオリンからコンバスまでそれぞれSolo, Divisi, Ensembleが用意されていて柔軟に構成を組める感じになっています。

画像を見る限り、Divisiは3人、Ensembleは7人でしょうか。結構聞いた感じ変わるので構成の大きさを意識してパッチを選ぶといい感じです。

特徴としては同じような奏法でもとにかくサンプルしまくってある点です。サンプル容量は100GBを超えます。例えば、レガートと一口に言っても「Gentle」や「Xfade sustain」などいくつか用意されています。これがレガート、サステイン、スタッカートなどのShortsのそれぞれで用意されているのでかなりフレーズに合わせて細かく打ち込むことができます。

↑このように短い音にフォーカスしたパッチには大量の奏法が

8dioのシリーズに「Anthology」というものがあるのですが、これがリリースされる時にadagio、agitato、adagiettoの3つがセールで叩き売りになっていたのですが、その時に購入しました。

ですが、あまりの重さにまったく実用性を感じられず…しばらくお蔵入り。もしくは趣味程度に使う感じだったのですが、先日SSDを導入したこともあって久しぶりに本格導入に踏み切ったわけです。

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今回はとりあえず、完璧なオーケストラを作るというよりかは、お仕事などで限られた時間で最低限のクオリティの打ち込みをすることを目標にパッチを選んでみます。

レガートについて

レガートにはAgitatoの方のレガートを使うほうがいいかなと感じました。こちらの方がPlayableというのでしょうか、鍵盤をさらさらっと弾いた時にしっかりついてくるようにフレーズを弾くことができる印象でした。

Adagioの方のレガートは立ち上がりがやや遅く、早いパッセージなんかだと音がくっきり出ずに次の音へ行ってしまう印象でした。おそらくこれも探していけば気持ちよくレガートできるパッチがあるかもしれませんが、Agitatoに入っているLegatoのほうがスムーズで打ち込みやすいです。もしくはAdagioの方のMarcatoあたりを代用する感じですかね。

↑上がAdagio、下がAgitato

ただ、問題があってAgitatoには2ndViolinのボタンが付いていなくて、第2ヴァイオリンだけはAdagioで頑張って打ち込む必要があります。

StrongはLASSのような立ち上がりの良いレガートが打ち込めて、Gentleは優しい感じのニュアンスですね。この2つを使い分ければ大抵どうにかなりそうです。

また、ベロシティが小さいときはポルタメントっぽくぬるっと移行してくれます。

Spiccatoについて

劇伴系の弦が後ろでテケテケ刻んでいるような場面を想定してみます。これはAdagioに入っている「Shorts」のパッチで事足りそうです。Spiccatoはいくつか種類があって、フレーズの中で細かく切り替えると良さそうです。

↑メーカーのサンプルでは同じスピカートでも細かく切り替えていますね。

このパッチにはMarcatoやStaccatoなども入っていて少しだけ伸ばすように弾いてほしいなんてときも簡単に打ち込むことができます。これはLASSでは少し難しかったところなので嬉しいですね。使うかはわかりませんがBartokPizzもしっかり入っています。

Tightnessのノブを回すと、サンプルの頭のほうがカットされたような音になってきます。

早いフレーズなんかでは少しあげてもいいかもしれませんが、あまり上げすぎると不自然ですし、なるべくキースイッチを切り替えてTightnessはいじらずに表現してあげたほうがいいのかなと思いました。

全体的な印象

いい意味で8dioっぽくない

8dioの音源って自分が持っているものはだいたいWetで使える場面が結構限定されるイメージなんですけど、これはそこまでWetでなく他社製の管とも合わせやすそうです。

マイクポジションもCloseとFarの2つが用意されているので多少のニュアンス調整はききそうです。

ロードは重いけどメモリはそこまで

SSDにしたけど未だにロードにはそこそこ時間がかかりました。一旦プロジェクトを閉じて、また立ち上げた時に5分位でしょうか。やはりサンプル数もかなりのものなのでしょうがないところでしょうか。できればもう少し軽くなるように頑張ってもらいたいところですが我慢でしょう。ロードさえ終わってしまえばメモリにかかる負担はそこまででもなく、他にもいろいろ立ち上げた状態でも16GBに届かないくらいでした。オーケストラを書く人であればそこそこメモリには余裕があるでしょうし問題ない範囲かと。

音質は最高にいい

パッチさえある程度あたりを付けることができればとてもきれいに鳴らすことができると思います。そこはさすが8dioといったところでしょうか。とくに第1、第2バイオリンがオクターブで合わせるとかなりいい響きな気がしますね。かゆいところに手が届くようなパッチも用意されていますし、曲に合わせて丁寧に選んであげればかなりのクオリティに仕上げられそうです。

まとめ

SSDのおかげで実用的になりました。しばらくオーケストラチックな弦は8dioを使い込んでみて練度を上げてみようかなと思います。

日本では代理店もなくあまりレビューも見かけませんがLASSやViennaなど大御所にも引けを取らない音源だと思いますので気になった方はぜひぜひ試してみてください。

ちなみに、8dioのスタッフさんはメールでもかなり丁寧に対応してくれるので少し英語が書ければアフターケアも問題ないかと思います!